三叉神経痛の治療は、薬や手術だけではありません。

三叉神経痛の治療

内服治療
三叉神経痛も他の病気と同じように、まず内服薬から試すことが大切です。
カルバマゼピン(例:テグレトール®)という以前から使用されてきている薬の有効性が高いことは専門家の間では常識ですが、プレガバリン(例:リリカ®)という新しい薬も有効であることが知られていますので、まずはこの二つの薬を試すことになります。
これらの内服薬の副作用として眠気やふらつきがあり、痛みを軽くするために十分な量を使うことができない、または年月の経過とともに効果が薄れて、痛みのために日常生活に差し障ることがあれば次の治療を考えることになります。
その治療法としては、手術(開頭手術)、神経ブロック、ガンマナイフを初めとする定位放射線治療があります。
薬
微小血管減圧術(脳神経外科医による開頭手術)
原因のはっきりしない三叉神経痛では脳を栄養する血管が三叉神経の一部を圧迫していることが多く、この圧迫をとることで痛みがなくなることがわかっています。この方法は全身麻酔が必要な開頭手術であるため、治療を受けることを躊躇する方がいらっしゃいますが、この方法が最も有効な治療手段です。 ガンマナイフと微小血管減圧術を比較した研究がいくつかありますが、全ての研究で手術の方が優れていることが確認されていますので、手術が可能な方に対してガンマナイフ治療を実施するのは適切なことではありません。
先生
神経ブロック
ペインクリニックで行われる薬剤や熱などによって、三叉神経の機能を低下させ痛みを和らげる方法です。痛みを和らげる率は90%以上と効果が高く、治療後すぐに痛みが改善することから、痛みのために食事が摂れないなど、日常生活が著しく制限されている方にはお勧めしたい治療です。ただし外来で治療が出来る比較的簡単な方法では再発率が非常に高く、顔のしびれがほとんどの方に起こることを覚えておく必要があります。入院して行う方法では再発率が低いことが知られていますが、限られた医療機関でしか治療を行うことが出来ません。
注射
ガンマナイフ治療
三叉神経痛に対するガンマナイフ治療が盛んに行われるようになったのは2000年前後です。当初は有効性が高く副作用も少ない治療手段と考えられていましたが、治療数が増えて長期間の追跡結果が出揃ってからは、当初に考えられていたよりも副作用が多いことがわかってきています。現在は内服薬で痛みが十分抑えることが出来ない方、痛みを抑えることが出来ても副作用のために日常生活に支障がある方、手術を行うことが難しい方に対して行うべき治療であることが広く認識されています。
ガンマナイフ
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